AXIAL SCX24をブラスパーツ(真鍮パーツ)でフロント荷重にカスタムする
新しく始めたAXIAL SCX24 RTRからカスタムするプロジェクトのカスタム第一回です。
まずは走破性アップの基本である「フロント荷重」にウエイトバランスを調整したいと思います。
はじめての方も挑戦できるようになるべく詳しく交換方法も書きますので、長い記事ですがお付き合いください。
走破性をアップさせる理想のウエイトバランスとは
クローラーラジコンのウエイトの積み方はどの方向性のリグを組むかにより変わりますが、ロッククローリングを楽しむ為に走破性をアップさせるのは「フロント 6 : リア 4」のバランスと言われています。
尚且つ、「バネ下」と言われるダンパーより下の位置に荷重するのが理想です。
「リアを重くしないと下り坂で前転する」という話をする人もいますが、これまでの経験だと「フロント 6 : リア 4」のバランスにしておくと下り坂でも安定します。
これ以上にフロントを重くすると前転しやすくなる傾向です。
SCX24のカスタムに必要な工具
主に使うのは、0.05″の六角ドライバー、1.5mmの六角ドライバー、4mmのボックスレンチです。
INJORAとかでセットも売っているので、ちゃんとした精度の工具を最初に買った方がいいと思います。
精度が低い工具だとネジ頭が潰れたりする原因にもなります。
今回交換するパーツ
今回のカスタムの総額は6,400円くらいです。
フロントナックル : INJORA 2pcs Black Brass Front Steering Knuckles Counter Weights
まずはフロントナックルウエイトです。
今回はINJORAの2pcs Black Brass Front Steering Knuckles Counter Weightsを使いました。
重さは左右で16gです。
デフカバー : INJORA 2pcs 10g/pcs Black Brass Diff Covers
続いてデフカバーですが、こちらもINJORAの2pcs 10g/pcs Black Brass Diff Coversにしました。
フロントとリアのセットですが、今回はフロント側だけ使います。
重さは片側10gです。
ステアリングリンク
ステアリングリンクはINJORAの14g Heavy Brass Steering Linksです。
こちらの重さは商品名の通り14gあります。
ステアリングリンクを交換するメリット
ステアリングリンクを交換するメリットとしてフロント荷重にすることもあるのですが、もうひとつステアリングリンクの剛性をアップさせるという目的もあります。
ノーマルの樹脂製のリンクはサーボの力が加わるとたわんでしまうことがあり、ステアリングが切れないことがあります。
剛性をアップする目的だけであれば、アルミ製やステンレス製のリンクも有りだと思います。
交換方法
ボディを外す
ボディをつけたままでも作業できなくはないのですが、やりにくいので最初に外してしまいます。
赤丸箇所の2つのネジを外すだけです。
フロントナックルの交換方法
まずはフロントタイヤを外します。
赤丸箇所のネジを外して、ステアリングリンクを外します。
ホイールハブとピンを外します。
これは後でまた使います。
フロントナックルを固定している上下のネジを外します。
フロントシャフトとベアリング(表と裏で2個)をノーマルのナックルから外して、交換する方のナックルに移植します。
ベアリングは外しにくい時は、鶴首のピンセットなどを使うと外しやすいです。
フロントナックルは左右で微妙に形状が違います。
フロントアクスルのハウジングに装着した時に、ナックルが真っ直ぐになる方を使います。
先程の逆の工程でフロントアクスルハウジングに取り付けて完成です。
この時にネジを締め込みすぎるとナックルが回らなくなるので、適度なトルクで締め込みます。
デフカバーの交換方法
赤丸のネジを外してサーボホーンをサーボから取り外します。
この時にスプリングがネジとサーボホーンの間に入っていますので、失くさないように注意します。
マスキングテープは作業中にフロントシャフトが抜けないように抑えているだけです。
サーボマウントを固定している上の2本と、アクスルハウジングに固定している下の4本のネジを外します。
交換するデフカバーに付属しているベアリングを装着します。
ネジ6本を取り付けてデフカバーを固定します。
上2本と下4本でネジの長さが異なるので注意が必要です。
サーボホーンの交換方法
赤丸箇所のピロボールを外して、サーボホーンからサーボリンクとステアリングリンクを外します。
サーボホーンは引き続き使います。
交換するステアリングリンクとサーボリンクにピボットボールを取り付けてOリングで止めます。
ステアリングリンクにサーボリンクを取り付けます。
付属している短い方のネジを使います。
サーボホーンの裏側にサーボリンクを取り付けます。
こちらも短いネジです。
サーボにサーボホーンを取り付けます。
この時にスプリングを入れるのは、サーボホーンとネジの間です。
フロントナックルにステアリングリンクを取り付けます。
この時に付属の長い方のネジを使うのですが、ナックルの下からネジの頭が出てしまいます。
スペアのM1.4ネジがあるようであれば、丁度いい長さに換えておいた方がクローリングの最中に引っかかることが少なくなります。
最後に先程外したピンとホイールハブを取り付け、フロントホイールを戻して完成です。
重量測定とウエイトバランス
1枚目がカスタム後、2枚目がノーマルの状態です。
フロント 58%、リア42%と理想の6:4に近いバランスになりました。
クロス重量にここまでの左右差があるのかは謎です。
総重量は30g増えています。
フロント荷重にウエイトバランスを変更した効果
次にコンパネ坂で最大登坂角のテストです。
ノーマルの時は50度だったのに対して、カスタム後は55度と5度もアップしました。
傾斜をつけた京商のスタッカブルテレインで走らせた感じもまずまずなのですが、ノーマルタイヤのグリップ力の低さが気になります。
タイヤはひとまず置いておいて、次のカスタムに移ろうと思います。