3Dプリンターでラジコンパーツの自作を始めてみた感想と必要だった物
前からずっと興味があった3Dプリンターを遂に購入してしまいました。
オークションとかメルカリで3Dプリンター品を購入することはあったけれど、欲しいパーツが見つからなかったりするので、それなら作っちゃうかって軽いノリで始めちゃいました。
使用している機材・ソフト
FDMと光造形と迷ったのですが、プリント結果の積層痕が目立ちにくい光造形プリンターにしました。
後処理がFDMと比べて面倒ですが、ヤスリがけしなくてもある程度きれいな見た目である方がメリットが大きいかなと思ったのが決め手でした。
3Dモデリングは前職でやっていたので、そこまで心配していませんでした(10年以上のブランクですがw)
ソフトは変わるけれど、前にやっていたことを新しいソフトでどうやればいいか逆引きしていけば大丈夫かなという予想からです。
以前はRhinocerosをメインで使っていたのですが、ライセンスが高額なので今回は個人使用無料のAutodesk Fusion360を使ってみることにしました。
スライスソフトはおすすめしてもらったCHITUBOXを使っています。
細々した物が意外と必要だった
MARS4に必要な物がある程度付属していたのですが、繰り返し使うとなると足りなくなるので、こんなものも揃えてみました。
- レジン
- レジン洗浄剤
- ニトリル手袋
- ペイントストレーナーとシリコン製漏斗
- キムタオル
- デジタルスケール(レジンの計量用)
- カメラ用エアブロワー(後片付け用)
- シリコンマット(作業台の上の汚れ防止)
- 3リットルのガラス瓶(洗浄剤の再利用作業用)
手袋とペイントストレーナーとキムタオルはよく使う消耗品なので、まとめ買いしてしまってもいいかと思います。
3Dプリントしてみた感想
まずは形状が簡単で直近で使いたいFCX24用のESCと受信機を乗せるトレイを作ってみました。
その結果がこちら。
寸法を測って最低限の要素や厚みで作ったのが失敗だったみたい。
ただモデリングするだけではなくて、3Dプリンターの特性に合わせた設計やモデリングが必要なことがわかりました。
それを踏まえてアップデートしたバージョンがこちら。
細かいところはツッコミどころがあるものの、とりあえず使えるレベルになりました。
パワーワゴン用のフロントグリルも作ってみました。
こちらは微調整が必要だけれど、おおまかなところはこれでオッケー。
3Dプリンターの換気問題
これをどこまでやるかですごく悩んで、いろいろリサーチをしたりXでフォロワーさんの話を聞いたりしたのですが、何が正解もなさそうだし、完全に臭いをカットするのは難しそうなこともわかりました。
今やっているのは、常時ジアイーノの空気清浄機を稼働させておくのを基本として、レジンのボトルを開ける時、3Dプリンターの蓋を開けてレジンの作業を行う時、二次硬化の時、片付けの時は、2箇所の窓を開けて換気しています。
その後も1時間くらいは開けっ放しにして、臭いが気にならなくなったら閉めています。
3Dプリンター専用部屋を作れる環境ではないけれど、なんとか運用していけそうです。
3Dプリンターでパーツ作りをする今後の課題
3Dプリントの特性を考えたモデリング
3Dプリントする過程で、反りや歪みなどが発生するのは避けられなそうなので、起きることを前提とした形状や構造の設計をブラッシュアップしていきたいです。
それと合わせて、もっと効率的にモデリングできるようにFusion360のスキルアップもしたいです。
レジンの使い分けと3Dプリント設定
最初だったので一番スタンダードなレジンを買ってみたけれど、ラジコンパーツに使うには課題も多いレジンでした。
いろいろな種類が出ているので、用途に合わせて試していきたいです。
そして、もっと重要なのが3Dプリントする時の設定ですね。
ここは奥が深そうなので、少しずつ試行錯誤するしかなさそうです。
まとめ
思ったよりは手強いけれど、総じて言うとすごく楽しいです。
自由にパーツが作れるようになればカスタムの幅も広がりそうなので、あとは根気よく頑張るしかないですね。
3Dプリンターの導入を迷っている人は、思い切って一歩を踏み出してみるのも良いと思いますよ。