ラジコン動画にDJI Osmo Mobile(OM6)ジンバルを使ってみたレビュー
ラジコンを始めた頃はここまで動画を撮ると思っていなかったので、iPhoneを小型三脚に取り付けて撮影をしていましたが、撮影の回数を重ねるうちにいろいろと不満がでてきました。
主なところはこんな点です。
- フレームアウトを気にしているとプロポ操作がおざなりになってミスしやすい
- 運転操作に集中しているとフレームアウトしていて撮り直しが増える(うまくいったシーンを撮り損ねる)
- 追い撮りで地面を走らせる時に中腰になるので腰がつらい
そこでジンバルをいろいろとリサーチしてみて、最終的にはDJI Osmo Mobile(OM6)を購入しました。
基本性能については紹介しているサイトも多いし、公式サイトにも詳しく載っているので、ここでは個人的に考えたことや感じたことを中心に書いてみます。
DJI OM6を購入した決め手
自動追尾(被写体追跡)が優秀
ネットやXで評判をリサーチしているとラジコンの追い撮りならばDJIの自動追尾が向いているというのを見かけました。
もうひとつの候補でInsta360 Flowも考えていたのですが、こちらの方はあまりラジコンには向いていないと教えてもらったので候補から脱落しました。
自撮り棒のようにロッドが伸びる
最後はOM6とOsmo Mobile SEで迷ったのですが、地面を走らせた時のことを考えるとOM6の内蔵延長ロッドは欲しいという結論になりました。
SEとの違いはここだけで、値段が結構変わるので悩んだのですが、後で後悔するのも嫌だったのでOM6にしました。
DJI OM6でこんな風に撮影しています
OM6付属の三脚を使わずに以前から使っているゴリラポッド三脚を使っています。
基本はプロポと一緒に持って、逆さまで撮影しています。
延長ロッドを伸ばした状態だと地面から70cmくらいの位置でプロポを構えることができます。
好きな長さで止めることができるので、撮影シーンによって長さを変えると快適でした。
DJI OM6の良いところ
専用アプリの画質がいい
DJI Mimoという専用アプリを使って撮影を行うのですが、このアプリの画質補正がきれいです。
条件によってはiPhoneの純正カメラアプリを使う時よりもコントラストが強くで色がはっきりと表現されます。
好みが分かれるところかもしれませんが、個人的にお気に入りです。
プロポ操作に集中できる
自動追尾にはかなり満足しています。
少し癖があるけれど慣れてしまえば問題ありません。
それよりもフレームアウトを気にしながらプロポ操作をすることから開放された喜びが大きいです。
自動追尾のフォーカスの設定で撮り方を変えられる
被写体が画角の中心に来るように自動追尾しますが、意図的にフレームアウトさせて撮ることもできそうです。
フォーカスを設定する時に被写体全体を囲むのではなく、被写体の一部のみにフォーカスを設定するとフレームアウトしてくれます。
スマホリングをつけたままでもホルダーに装着できる
普段はiPhoneの背面にマグネット式のスマホリングをつけているのですが、OM6のホルダーに装着する時もそのままで大丈夫でした。
以前のマグネット式雲台だと撮影の度に外すのが面倒だったのでうれしい点です。
DJI 0M6の弱点
急旋回、急加速に弱い傾向がある
スピードが速くないクローラーラジコンでも、急旋回や急加速をした時にカメラがついてこれない時があります。
スピードが速いラジコンでは自動追尾を使うのが難しい可能性もありそうです。
低い高さで撮影するのが難しい
三脚固定で撮影した時に、持ち手の高さより低い位置で撮影することができません。
付属の三脚で撮影した時のカメラの位置は地面から30cmくらいの位置になります。
撮り方を工夫したり、逆さまに手持ち撮影するなどで回避はできます。
ここが改善したらもっと満足な点
被写体を任意の位置に置きたい
自動追尾では被写体を真ん中に置くことしかできないのですが、任意に被写体の場所を設定できると動画作りの幅が広がりそうです。
シネマティックモードがほしい
iPhoneの純正カメラアプリに搭載されているシネマティックモードのような機能があると更に動画の表現が広がるのでうれしいです。
ホルダーを装着したまま収納できると良い
ジンバル本体を収納する時は、スマホホルダーを外さないと折りたたむことができないのですが、収納袋の中でホルダーがバラバラするのが気になりました。
ホルダーをつけたままでも収納できるような構造になると便利な気がします。
まとめ
まだまだ使い込めていないのですが、現段階で十分恩恵を感じています。
自撮り棒を逆さまに持って追い撮りをしている人をネットで見かけたことがありますが、フレームアウトする心配から開放されるメリットは大きいです。
安い値段ではないですが、ラジコン動画撮影に拘りたい人にはおすすめします。