1インチのホイールとタイヤの組み合わせはサイズに注意
SCX24のホイールをDJ CRAWLERのホイールからINJORAのホイールに交換しようとした時に問題は起きました。
ホイールを固定しようとしたところ、下の写真のように前後のビードリングが離れてしまってネジが届かない状態でした。
試しにINJORAのタイヤに装着してみたところ問題なかったのでホイール自体は大丈夫そうです。
ひとつずつ可能性を切り分けてみようと思います。
考えられる原因
元々SCX24に装着していたのはJCONCEPTSのMegalithic(57mm)で、検証に使ったのはその前に使っていたINJORAのCrawl Masterです。
タイヤのビードの厚み
2つのタイヤを比べてみるとMegalithicの方がビードが厚くてしっかりしている感じです。
DJ CRAWLERのホイールはどちらのタイヤにも使えていたので、この違いだけであれだけの隙間が空いてしまうようには考えにくいのかなと思います。
タイヤの幅
次に気になったのはタイヤ幅の差です。
Megalithicの方は24mm、Crawl Masterの方は20mmです。
この4mmの差は可能性として大きいのかなと思いました。
ただ、INJORAのタイヤの中にはCling OnやSwamp Stomperのように24mm幅のタイヤもあるので一概には言えない気もします。
ホイールの幅
左がDJ CRAWLERのホイール、右がINJORAのホイールです。
ぱっと見だけでもインナーリングの幅がかなり違うことがわかります。
実際に測ってみたところ、DJ CRAWLERの方は15mm、INJORAの方は12mmでした。
この3mmの差も可能性として大きそうです。
試しに以前に使っていて太すぎたBATRAZZIのホイールも試してみることにしました。
このインナーリングは17.8mmです。
このホイールに推奨として販売されているMudboyタイヤの幅が26.5mmなので、1.5mmの差ならば大丈夫かなと試してみたらMegalithicに使うことができました。

若干タイヤが広がってしまっている感はありますが、室内で試走したところ大きな問題がなさそうなので、ひさしぶりにBATRAZZIのホイールに戻してみることにしました。
結論
結論としては、タイヤの太さとホイールのインナーリングの幅が大きく関係していて、場合によってはビードの厚みも関係しそうです。
1インチのクローラーラジコン用ホイールはサイズが各々のホイールによってかなり違うので、購入する時に注意しておかないと今回のようなことが起こります。
まだまだ勉強することが多いですね。
以下に注意するポイントをまとめておきます。
注意する点1:ホイール(インナーリング)の幅
今回試した3種類だけでもこれだけの違いがありましたが、INJORAホイールよりもさらに細いホイールも存在します。
幅20mm前後くらいのタイヤに使うならば、ビードリングを含め15mm幅くらいのおそらく一番多いサイズ感のホイールで大丈夫そうですが、太いタイヤを履く時はホイール選びに注意が必要です。
その逆にタイヤに対してホイールが太すぎる時もフィット感が悪くなり、走行中にタイヤが左右に潰れてしまうのでこちらも注意が必要です。
注意する点2:インナーリングの外径
これはタイヤではなくタイヤインナーとの組み合わせでの注意になるのですが、1インチホイールには外径28mmのリングと30〜31mmのリングの2種類があります。
伸縮性のあるシリコンインナーやスポンジインナーではあまり影響はありませんが、FlubRCのSlymeBallzのように3Dプリントインナーにはリングの外径が影響するものもあります。